最近はイラストにテクスチャを適応して質感を上げるのがトレンドになっています。
私も今回作成した雪景色のイラスト(画像左)のフレーム部分に、和紙のテクスチャ(画像右)を入れてみました。
通常なら「クリッピングマスクを作成」でテクスチャを切り抜くことができますが、複合パスには別の手順で進める必要があります。


1.フレームとテクスチャ画像を配置
「Ctrl+C」「Ctrl+F」でフレームを前面に貼り付け、読み込んだテクスチャ画像をその下のレイヤーに配置。

2.テクスチャを作成
メニュー「ウインドウ」から「透明」を選択してオプション(画像赤枠)を表示。
フレームとテクスチャ画像の2つを選択して、「透明」の「マスク作成」を選択。
背面のテクスチャ画像を前面のフレームの形で切り抜くことができます。

3.テクスチャを調整する
テクスチャを作成しただけでは元のフレームの色に合わないので調整します。
基本的には「透明」の「描画モード」と「透明度」の2つを変更します。
「描画モード」は「乗算」や「焼き込みカラー」などで透明効果を加えます。
「透明度」でテクスチャがイラストに馴染むように調整します。
今回は「描画モード」を乗算に、「透明度」を65%に設定しました。

4.完成
テクスチャを調整して完成です。

その他
- 複数のテクスチャを組み合わせたいなら「アピアランス」パネルを使用するようです。何かの機会で使用したときに追記します。
- 今回は四角形オブジェクトを円形オブジェクトで切り抜いた複合パスオブジェクトにテクスチャを適応するために「透明」を使用しました。適応するイラストの種類によっては「クリッピングマスクの作成」でテクスチャを作成することもできます。こちらも機会があれば追記します。